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頸肩腕症候群とは

「頸肩腕症候群」・・・「ケイケンワンショウコウグン」と読みます。
「何じゃ、コレ?」と思う方も多いのではないでしょうか?
「手話講習会で習った!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

◆「頸肩腕症候群」というのは、手話通訳者の職業病です。
腕や肩、頸部の筋肉などに負担が集中すること、および手話通訳は同時通訳なので、高度の集中力と緊張状態を保ち続けなければならず、きわめて高度な頭脳の働きが要求されます。

それらの原因により、手指や肩、頸部の筋肉や関節、腱等に痛みを生じ筋力が低下します。
それだけではなく、全身の倦怠感や不眠、イライラなどの精神症状も伴います。

◆私は経験が無いのですが、私が教えて頂いたベテランの手話通訳士の先生は「頸肩腕症候群」の御経験があるそうです。精神的に、うつ状態になったとおっしゃっていました。

◆防ぐためには、まずオーバーワークを避けること。長時間の通訳は、複数の通訳者が交代して行なうこと。
一人の通訳者が連続して手話通訳を行なう時間は、
a)講演会など   ・・・20分
b)テレビの手話挿入・・・15分
と言われています。

ただ、実際はその通りにいかないこともあります。派遣元からの仕事の場合は、キチンと複数の手話通訳をつけてくださいます。
でも個人的に依頼を受けたときは、ほとんど1日中一人でやることもあります。