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介護と手話

◆2008年10月10日 株式会社UDジャパンから「ユニバーサル手話シリーズ4」として「サポート手話」を出版しました。
手話は、聞こえない方の大切な言語です。それなのに、聴者の手話通訳士である私が手話の本を出すなんて、おこがましいかな・・・という気持ちもあります。
私は手話のネイティブスピーカー(母国語を話す人、という意味です)ではありません。
たまたま士試験に受かったとしても、まだまだ手話の技術は十分ではありません。一生勉強しなければ・・・と思っています。

◆でも年を取って耳が遠くなったお年寄りの介護に携わる方、病気などの理由で聴力を失った、または失いつつある中途失聴者の方たち、そして聴力はあっても難病や舌癌などで音声によるコミュニケーションが困難になった方たち、そういう方たちとお話すると、みなさん「早く手話をおぼえなくては・・・」とおっしゃいます。


◆ろう者の方の第一言語である日本手話は、うなずきや眉の上げ下げ、視線などが文法的に重要な要素となっています。でも、この本では日本手話の習得が目的ではなく、様々な理由により音声言語でのコミュニケーションが困難になった方が、自分の周りの大切な方々とスムーズに心を通じることが目的です。
心を通じるために、ろう者の方の大切な、そしてステキな言語である手話をお借りしたい ・・・そのように考えています。その点をご理解頂ければ幸いです。

◆介護は本当に大変なことです。そしてとても大切なことです。自分では身の回りのことができにくくなった方でも、イキイキと誇りをもって、自分に与えられた人生を全うするための力添えです。
介護する方と介護を受ける方が心を通じ合えれば、お互いにとって幸せなはず。
そのために手話を生かして欲しい、と願っています。