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フンドシを締めてかかりたいと思います!(手話通訳経験談10)

今回の経験談は、通訳現場ではなくて通訳者の研修でのお話です。まだ新人の頃、通訳者を集めた定期研修で、私は講師の先生の横に立ち、聞き取り通訳をするように言われました。

まだ新人で、それでなくてもドキドキしているのに、先輩方を前にして手話通訳をするのは本当に緊張します。それでも「イヤです」とは言えず、覚悟を決めて通訳を始めました。

講師のお話の中で「これからはフンドシを締めてかかりたいと思います」という言葉がありました。
「えっ?フンドシ??でも、恥ずかしがってはいけない!キチンと伝えなくては」
そう思った私は、自分の身体の前にフンドシを表し、クイッと締める仕草をしました。
なんとか終わって、ホッとして席に帰ると先輩から言われました。


「隆子さん!本当にフンドシを締めなくていいのよ!こういう時は意味をつかんで、『気を引き締める』って表せばいいの」
ガーン!!そうだっ!そうでした!
私が表したのは「これから(将来)+フンドシ+しめる+好き」
この手話だけ見れば、「今まではブリーフかトランクスだったけれど、これからはフンドシにしたい」と言っているみたいな、つまり「日本男子宣言!」みたいな話になってしまいました(汗)

ホントに通訳って難しい!!耳に聞こえてきた言葉通りに表しては通じないんですよね!
それ以来、私は「フンドシを締めなおして」気を引き締めて、言葉通りではなく意味をつかんで表すように努力しています(^^;)


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