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【手話通訳経験談15】思わず言ってしまいました(^^;)

私は毎週3回、大学で手話通訳をしています。
英米文学科だった私にとっては、どの講義も新しく学ぶことばかり。自分自身にとっても、大変良い勉強になります。でも、ろうの学生さんが試験で良い成績を取れるかどうかは、手話通訳者がキチンと伝えられているかにかかっていますので、責任重大です!
 私が担当している講義の中で、ものすごく面白い先生がいらっしゃいます。もちろんキチンと
授業をなさるのですが、結構冗談が多いんです。授業中に突然、歌を歌われることもあります。

 先日、先生が突然授業中に「山下達郎の『アトムの子』っていう歌を知ってるか?」といって
鼻歌交じりに歌い始めました。
「あれ~、そんな歌あったっけ?」と思いつつ、先生の鼻歌を通訳していました。すると、先生が「そう言えば、山下達郎の奥さんって、誰だっけ~?」とおっしゃるので、通訳中の私は思わず、クルッと先生の方を振り返り「竹内まりやですっ!」と大声で答えてしまいました(^^;)
大学の講義の時の通訳者は、一番前の席で先生と同じく学生の方を向いて座ります。そして、ろうの学生と向い合せになって通訳をしているのです。ですから、私は一番前の席で、学生みんなの方を向いた状況で、大声で答えちゃったのです。

あ~!やっちゃった! 手話通訳者は手話通訳だけすればいいのに、つい自分が知っているのが嬉しくて大声で答えちゃいました(><)
終わってから、一般の学生さんが先生のところへ行って、「手話通訳者さんは、あんなに一生懸命授業を聞いて、ちゃんと先生の質問にも答えているんですから、通訳者さんにも単位をあげてください!」と言ってくださいました。
 つい、後先考えずにやってしまうこの性格、学生時代から全く変わっていないんです(>0<)